価格設定について −今まで考えたことのなかった視点−

価格設定というと、ハンドメイドなどの物販や、セッションや講座などのサービスを提供している方にとっては、頭を抱える部分ではないでしょうか。わたし自身も、商品の価格、ワークショップの価格、レッスンの価格、個別サポートの価格など各商品・サービスの価格を決めるときは、それはそれは悩みます。

このブログでは、商品=ハンドメイド品の価格設定について、今までなかった視点を発見したのでご紹介したいと思います。

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商品の価格設定はとても悩みます。原価の3倍がいいというのは、調べるとすぐに出てくるし、聞いたことがある方も多いかもしれません。わたしも参考程度には考えています。ですが、自分の人件費などを入れた原価の3倍の価格にすると、とんでもない価格になることも。ハンドメイドって時間がかかりますよね。。。原価の3倍というのはやはり参考程度にしか考えられないなと個人的には思っています。

ではどうやって決めていたかというと、”自分がいいと思う価格”かどうかを自分自身に確認して決めていました。赤字になるようでは活動が続けられない。仕事としてやっている以上、それなりの価格をつけたい、そんな気持ちがベースにありました。もちろん適当に決めているわけではありません。ハンドメドサイトや同業者さん、他のジャンルの方、理想の活動をされている方、既製品などの価格帯を検索魔になり検索しています。

ときどき夫に聞いてみることもあります。全くハンドメイドに興味がない人が、いくらくらいの価値があると感じるのか。それはあくまで興味本位で聞くだけです。ですが、思ったより高く答えてくれたときは、少し自信が持てたりもするんです。

話が逸れましたが、そんなことを踏まえて、”自分がいいと思う価格”に設定していました。

先日、とあるブログが目に留まりました。ハンドメイド商品の価格設定について書かれているブログです。そのブログを読んだら、今まで考えたことのなかった考え方が書かれていました。知っている人には知っている内容かもしれません。わたしにとっては目から鱗の情報でした。

ハンドメイドでものを作って販売するということは、最近は誰でもすぐに始められる環境が整えられています。とってもありがたいことです。ですが、価格の付け方や売り方など、いわゆるマーケティングなどのビジネスに関することは誰もが学んできたわけではありません。知らないことも多々あると思います。わたしも元々理学療法士として一般病院に勤めていたので、ものを売るというようなビジネスに携わったことがありませんでした。全ては経験、学び、ネットの情報などを駆使してここまで続けてきました。割と長く続けている方だとは思いますが、まだまだ知らないことがたくさんあるなと改めて感じたできごとでした。

わたしの読んだブログは引用文のところにシェアしていますので、よかったらぜひ読んでみてください。

急に何の話だと思うかもしれませんが、わたしの生まれつきの資質として、”自分のため”にやるという部分が多々あります。これは大好きな星読み(西洋占星術)で自分のホロスコープを読んで分かったことです。ビジネスについて学んでいていると、”お客さま目線”という言葉がよく出てきます。自分目線はたくさん出てくるのに、お客さま目線というのがすごく苦手で、もはやビジネスに向いていないのではと落ち込んだほどでした。

ビジネスとは、お客さまの悩みを解決するもの=愛 ということを師匠から教わりました。わたしたちも日々ビジネスに触れています。食材を買いたいと思えばスーパーに行き、子ども預けたいと思えば一時保育を利用し、習い事をしたいと思えばそこに通います。スーパーも、一時保育を実施してくれている場所も、習い事の教室も、全てビジネスです。どれも、自分にはできないことをビジネスがあることによって助けてもらっているんです。そんな話を聞いたとき、”ビジネス”というものが何か悪いもののように思っていたわたしの心がスーッと晴れました。ビジネスってなんて素晴らしいんだ、ハンドメイドだって立派なビジネスだと思えたんです。

そんな中、先ほどのブログを読んだとき、”あー、なんて自分勝手な価格の付け方だったんだろう”と反省しました。そこにも”お客さま目線”について書かれていたからです。

ハンドメイド販売において、「適正価格=お客さまが払う意思のある最大の価格」

引用:https://handmade-marketing.net/pricing

これを見て、お客さまのことを十分考えられていなかったと感じました。それは、お客さまのために安くするというわけではありません。自分の作ったものやそれと同ジャンルのものを、自分も含めお客さまはいくらだったら購入するか?ということが抜け落ちていたんです。

そもそも原価から考えるべきではないという内容が衝撃でした。マクラメの場合、作品には紐ありきです。価格を考えるとき、紐の原価をまず考えませんか?その考え方自体がNGということでした。

「原価が3,000円だから、販売価格は9,000円にしよう」じゃないんです。

「販売価格を9,000円に決めたから、原価を3,000円に抑えよう」の発想なのです。

引用:https://handmade-marketing.net/pricing

この考え方は全く頭にありませんでした。マクラメというクラフトは紐ありきのクラフトです。最近ではマクラメ用の紐を扱うショップが増えてきた印象もありますが、毛糸などに比べると圧倒的に小さな市場だと感じています。そんな中、有名なショップで購入することが多いので、その価格(紐の原価)が当たり前になっていました。紐がその価格だから商品はこの価格。という、このブログの中ではNGとされる考え方をしていたんです。

先日のイベント出店時に同業の方とあるお話をしました。マクラメをよく知らない方からしたら、紐の素材や価値というのはあってないようなものですよねという内容です。これはお客さまがどうというわけでは全くなく、オーガニックコットンであろうと、環境に優しかろうと、イベントで初めて見つけてくださるお客さま的にはあまり関係ないのです。それが可愛いから、使いたいから、飾りたいから買うのであって、それがオーガニックコットンだからとか、環境に優しいからというのは二の次になるのではということです。

もちろん、それを謳って作品作りをしている場合はそうとも限りません。元々のファンの方はそうではないこともあります。オーガニックコットンを使用している環境に優しいショップだから好きというお客さまだっていらっしゃいます。どちらがいいという話ではありません。

そんなことを踏まえると、今まで考えたこともなかった”原価を抑える”ということも考えられなくはないなと感じました。紐はここのショップで買う!というのも固定概念かもしれません。もちろん今は好きだと思うから買っているので、わたし自身は何も不満はありませんし、これからも使っていきたいと思っています。その他の原価のかかる部分の見直しはできるなと感じています。

結論から言うと、これからも”自分のいいと思う価格”にすることに変わりはありません。価格についても正解はないことなので、自分が気持ちよく受け取れる価格、赤字にならない価格、自分がよいと思う素材を使うこと、これは今後も最低限大事にしていきたい部分です。ただ、新たな視点が加わったことで、”自分のいいと思う価格”の出し方は変わるなと思っています。

リサーチは今後もかかさずやること、お客さまの視点を持つこと、胸を張って出せること、こんなことを考えながら今後の価格設定をしていきたいと思っています。それに先駆け、今度のオンラインショップ追加時には価格を見直すものも出てきそうです。売れないから下げるのではなく、価格設定自体の全体的な見直しです。自分で思い切った価格をつけておいて値下げなんて恥ずかしいなと思ったりもします。ですが、新しい視点を得たにも関わらず自分をアップデートしない方が気持ち悪いというか、お客さまにも誠実ではないなと思うので、改めて考え直します。

そういえばまた星読みの話をすると、火星という天体が12月7日から逆行を始めました。逆行というのは、地球から見て逆向きに動いているように見える現象のことです。宇宙で起こっていることは地球上のわたしたちにも影響がある、地球上のわたしたちの中で起こっていることは宇宙にも影響があるといういわれがあります。火星が逆行するときは、情熱を持ってやっていることのやり方の見直しにも良い時期です。ハンドメイド作家さんは、今までのやり方はどうだったかな、仕事への向き合い方はどうだったかなと振り返るのにぴったりなんです。だからわたしもこんなブログを書いているのかななんて思っています。

またまた話が逸れましたが、今回はあくまでわたしの考え方についてお話しました。材料費だけもらえれば十分、もっと高い価格で買って欲しいなど、価格についての考え方も人それぞれです。そして正解はありません。自分にとっての正解があるだけです。それを、これからの期間に考えてみてもいいかもしれません。

何か感じたことがあれば、InstagramのDMや公式LINEにご連絡いただけると嬉しいです。自分なりの価格の出し方があるよーという方がいたら、ぜひ教えてください。

今日も読んでくださりありがとうございました♡

DAYs まゆ

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