価値観が合う人と自分のサービスの価値を分かち合いたい

先日、とある作家さんの投稿を、共感で首がもげそうなほど頷きながら拝見しました。
その投稿はこちら→

わたしがオンラインレッスンのアイテムを商用利用可能にしていること、自分の大切なレシピを守ることなど、自分ごととして改めて考えるきっかけをいただけて思うことがあったので書いてみたいと思います。
本当はストーリーズで済まそうと思ったのですが、長くなりすぎたためこちらで。笑
とはいえいつも長めの細かめの文字を読んでメッセージをくださる方もいて、読んでもらえることに感謝でいっぱいです。

目次

先日、12月に開催する予定のワークショップの金額を出したとき、材料費込みで1万円を超えたんです。
わたしにとっても初めてのことで、正直そわそわしました。
本当に適切な金額かを確認するため、内容を洗い出してみることにしました。
・3時間×2日間のワークショップ。
・他にやってる方はいないんじゃ?と思う内容。
・都度確認のできるリアルタイム。アーカイブ(録画)も期限付きでお渡し予定。
・紐は余るので残りは自由に使ってもらえる。
・材料もどんどんお高くなっているけど、割引で仕入れられるので自分で買うより絶対お得。

こんな内容のワークショップに対して、材料費にプラスして受講料を設定したのですが、自分で”安っ!”って思ったんです。
もうちょっとあげようかなと思ったけど、今回はこのお値段でと納得できたのでそのお値段に決定。
合計1万円を超えるので、それだけ聞くと高く感じる人もいるかもしれません。
わたしもそうでしたが、マクラメのワークショップって3,000円前後というイメージが、受ける側も講師側も多いように感じるからです。
ですが、内容を考えると何度考えても安いなぁと思うのです。

価値観は人それぞれなので、高すぎるでしょと思うなら受けない選択ももちろんありです。
講師として開催する側の場合も、自分の思う金額が正解なので、どっちがいい悪いの話ではないです。
どんな目的で開催するか、どんなものを作るか、などなど、いろんな要素で金額は変わってきます。

ただ、わたしはわたしと同じように価値を感じてくれる人に、この値段払ってもいいなと思ってくれる人に、サービスを提供したいし受け取ってほしいなと感じています。
とにかく誰にでもいいから受けてほしいとは思っていません。

時間をかけて一つのものを作り出しています。
マクラメというクラフトは、編み物のように紐端から編み始めるのではなく、必要な長さ・本数をカットしてから制作を始めます。
初めて作るものは、紐があまりすぎたり、全く足りなかったり、そんなハプニングもしょっちゅうです。(7年やっていても)
なので、試作を繰り返してできたレシピはすごく大切です。何でもかんでも公開しようとは思いません。
そんなレシピを守るにはいろいろな形があると思います。
・商用利用不可にする
・レシピを有料にする
・限られた人にだけ教える
・作り方を教えない などなど

わたしはYouTube・Instagramでの公開、ワークショップ・レッスンの開催、レシピ・KITの販売と、レシピを公開する機会が多くある方だと感じています。
大事だからこそ、公開を悩むこともあるので、それぞれで公開基準を自分の中で決めています。
商用利用可能/不可能、有料/無料、完全版/簡易版など、どういう風に公開するか、販売するか、開催するか、基準を決めているとはいえ、本当にこれでいい?と毎回自分の気持ちを確認しながら準備しています。

一つ例に出すと、DAYsのマクラメオンラインレッスンで作るアイテムは、受講生のみ商用利用可能です。
それは、レッスンを受けて得た知識、技術を自分のスキルとしてすぐにでも使ってほしいという想いで開催しているからです。
商用利用についてあまりたくさん条件をつけると、この場合は大丈夫かな?と心配することもあると思います。
そうやって悩んでいる時間はもったいないと思うので、条件は限りなく少なくしています。
マクラメを楽しむこと、その後やりたいと思ったらすぐにでも行動できるようなレッスンであることを目指しています。

作り方は教えるけど商用利用は不可、この技術を自分なりに活かしてねという渡し方だと、それが難しい人もいます。
このオンラインレッスンに関しては、本当は教えたくないレシピも含まれていますが、そんなことより新しい自分への挑戦、好きなことを楽しむ時間を応援したい気持ちが強いので、そういう条件で開催しています。

ただ、今度開催予定のワークショップでは、商用利用は不可、必要な方は自分なりに活かしてねという形で開催します。
オンラインレッスンとは開催する目的が違うからです。このワークショップでは秋冬バッグを作りますが、楽しく作って、それを持ち歩いてごきげんに過ごすことが目的です。
そもそもレッスンとワークショップの位置付けがわたしの中で違うこと、違うサービスであるので条件は変えています。
これについては以前アメブロで書いたのですが、またこちらでもまとめたいと思います。

以前は、高すぎると受け取ってもらえないのでは、安易にレシピばかり公開して作家としてどうなんだろうなど、周りの目を気にすることも多かったです。
今は、”価値を感じてくれる人に受けとってほしい”という一つの明確な想いがあるので、例え販売して購入する方がゼロであっても、それはそれでいいなと感じています。

いまや無形商品(知識などの講座)だって数万円のものがあります。
マクラメのワークショップでは作る体験ができます。できあがったものは手元に残ります。そして、それを使う楽しい時間もあります。
これってすごく価値のあることじゃないでしょうか?

読んでくださっているみなさんはどう感じますか?
わたしの考えが正解ではないので、自分はどう思うか、何が大切かをぜひ考えてみてください。
大切なものがわかってくると、それを軸にすればいいので、いろんな決断が早くなると思います。

数年前のわたしは、こうやって気づきのあったことに対して、この考えでみんなやろうよ!ってよく言ってたと思います。
安売りはよくないと言ったこともあります。
マクラメの価値が下がるから、、、ってどの口が言ってんだと今なら思うわけです😂(わたし自身にね)

もちろん今でも自分の作る作品はクオリティが高いものを目指しています。
ただ、他の人に対してどうこう思うのは辞めました。その人はそれでいいと思っているからです。
マクラメの価値を高めたいなら、他の人をどうこうするのではなく、自分が頑張ればいいと今は思っています。
そもそも他人は変えられないと分かったからです。

本当に人の価値観ってそれぞれです。
ときどきつい見てしまうスレッズでの賛否両論。
賛成意見の中にもいろんな考え方が、否定派の中にもいろんな考え方が、そしてそもそも論点が違うコメントをする方、どっちもわかるという方、、、

ハンドメイドに対しても、ガンガン稼ぎたい!と思う方、材料費だけもらえたらと思う方、安くないと売れない/買わないと思っている方、価値があると思っている方、、、

どれもその人にとっての正解で、わたしがどうこう言えるものではないんですよね。

今はそれに気づいたので、みんなそうした方がいいよ!とは言いません。
わたしはこういうスタンスです!っていう意思表明みたいなものになるのかなと思います。
こういうことって知っておいてもらうとお互いWin-Winだと思うので、こうやって発信しています。

これを読んで不快だなと感じる人は、わたしのサービスを受けなくて済みますからね。
それはわたしにとってもいいことしかありません。
わたしに対して不信感があるのにサービスを受けていたら、不満が爆発することもあるかもしれないからです。

ただ、自分のつけている金額が安すぎる気がするけど変えられなくてモヤモヤしている、、、みたいな方がいるなら、わたしが発信することで気づきになったらいいなと思うところもあります。
自分はどう思ってるんだろう?って考えるきっかけにしてもらえたらそんな嬉しいことはないです。

わたしも今までたくさんの講座や、仲間との話の中からたくさんのヒントをもらってきました。
そのヒントから自分の中の答えに気づくことが多々あったのです。

求めていなくても情報が飛び込んでくるこの現代。
つい外側に答えを求めようとしますが、答えは自分の内側にしかないことがほとんどな気がします。
この記事にもあなたにとっての正解は書いていません。

なので、自分に矢印を向けてみてください。
今回のわたしの発信の内容に対して自分はどう思うのか?自分だったらどうするのか?と自分ごとにして受け取ってもらえると、自分がいざ決断するときにその答えが未来のあなたをサポートしてくれると思います。

なんだかんだ偉そうなことを言っていますが、開催するからにはわたしもよりよいワークショップにするために頭の中でずーっと考えています。
こうやったら分かりやすく伝わるかも!とか、時間が足りない方のために予備日を作っておけばリアルタイムで確認する時間が作れるかな…などなど。

他のことをやっていても思いついたら即メモ!そんな日々が本当に楽しいのです。
人生楽しんだもの勝ちじゃないけど、どうせなら楽しく過ごしたい。それもわたしの価値観の一つです。そしてその手段の一つがマクラメです。

同じようにマクラメを楽しみたいと思っている方がいるのなら、楽しくマクラメができるお手伝いや、背中を押してほしい人のサポート、マクラメを始めるきっかけになれたら嬉しいなぁと思います。

先ほどの作家さんも投稿内でおっしゃっていましたが、自分でやろうと思えば、本やYouTubeで十分マクラメは始められます。
そんな中、レッスン・ワークショップを受けようと思ってもらえることは、本当にありがたいことです。
なので、飛び込んできてくださった方のことは精一杯サポートしたいと思っています。
なんかいいなと思ってくださった方、お待ちしてますね♡

DAYs まゆ

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